他の会社の名前を借りて経営できるフランチャイズは、個人が1からネイルサロンをを始めようと思った時におすすめの起業手段です。

しかしネイルサラのフランチャイズ経営を行う際には、失敗しないためにも事前にメリット・デメリット、必要な準備などをしっかりと把握しておく必要があります。

そこで今回の記事では、ネイルサロンのフランチャイズで失敗しやすい人の例を紹介するとともに、フランチャイズ経営で失敗しないための方法についても解説していきます。

「フランチャイズでネイルサロンの開業を考えている」「独立を考えているがフランチャイズすべきかどうか迷っている」と思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね!

ネイルサロンのフランチャイズとは?

ネイルサロンの店長

そもそも「フランチャイズ」とは、本部と呼ばれる「フランチャイザー」と加盟店(フランチャイジー)が契約を結び、加盟金(ロイヤリティ)を支払うことで商標の使用権や商品&サービスの販売権を得られるシステムのことです。

ネイル業界においてもフランチャイズは存在しており、本部と呼ばれる会社に契約金や加盟料を支払うことによって、フランチャイズ店舗としてのネイルサロンを開くことのできるビジネスが近年では急速に発達しています。

NPO法人日本ネイリスト協会の「ネイル白書2020」によると、ネイルサロンをはじめとするネイルサービスの市場規模は、2019時点で1,736億5,000万円。2005年の427億5,000万円と比較すると4倍以上も成長していることが判明しました。

また、近年では男性やシニア層などもネイルサロンに訪れる割合が増えており、今後ますます業界全体が急速に成長していくことが予測されています。

このように、ネイルサロン業界は将来性に満ちた成長市場であり、既存の人気店舗のノウハウを利用してフランチャイズを開業することによって、開業での成功率を高めることができる可能性が高いです。

出典:NPO法人日本ネイリスト協会「ネイル白書2020」

ネイルサロンのフランチャイズに加盟するメリット

ネイルサロンのフランチャイズに加盟するメリットは、以下の3点です。

【ネイルサロンのフランチャイズに加盟するメリット】

  • 集客力がある
  • 開業・独立したて人でも安心
  • 環境が整っていて業務に集中しやすい

それぞれ順番に詳しく解説していきます。

集客力がある

ネイルサロンだけではなく、消費者向けのビジネスにおいては、ネームバリューだけで選ばれているお店というのも少なくありません。そのためフランチャイズでネイルサロンを開業すれば、既に知名度のある状態で店舗を開くことができます。

またフランチャイズに加盟すれば、すでにあるブランド力を利用することができるので、集客においてもさほど苦労することはありません。

加盟するフランチャイズによっては、集客力のある環境や立地などについてもアドバイスがもらえる可能性があります。自分自身で物件選定に必要な様々な調査を行う必要がないので、開業に力を注げるのも魅力的な点と言えるでしょう。

さらにフランチャイズの中には、本部が各フランチャイズ店舗の販促活動を行ってくれる場合もあります。ブランド力のある本部が宣伝を行ってくれるので、口コミも広まりやすく、集客ではなくネイルや経営に時間を避けるのもフランチャイズのメリットです。

開業・独立したて人でも安心

特に開業や独立したてという人の場合、不安に感じるのが店舗を経営できるのかどうかという点なのではないでしょうか?もっともフランチャイズに加盟すれば、これまで経営に携わったことがないという人でも必要なノウハウを教えてもらえるので安心です。

研修制度などが充実しているフランチャイズを選べば、経営や集客に関するより深い知識を得ることができるので、フランチャイズから独立を考えているという人にも大きなメリットがあると言えるでしょう。

環境が整っていて業務に集中しやすい

フランチャイズに加盟して店舗を運営する最大のメリットは、環境が整っていて業務に集中しやすいという点です。

フランチャイズに加盟しているネイルサロンであれば、業務に必要な資材や仕入れ先などを全て本部が用意してくれます。またフランチャイズ店舗向けの採用サポートや、採用したスタッフの育成・研修制度が充実しているところもあるので、経営やネイルだけに集中したいという人にもおすすめです。

ネイルサロンのフランチャイズに加盟するデメリット

ネイルサロンのフランチャイズに加盟するデメリットは、以下の3点です。

  • 手数料がかかる
  • ロイヤリティが発生する場合も
  • 自分勝手な経営はできない

それぞれ順番に詳しく解説していきます。

手数料がかかる

フランチャイズに加盟する場合、店舗を開くにあたって様々な手数料がかかってしまいます。一般的なネイルサロンのフランチャイズでは、フランチャイズへの加盟金、店舗保証金、開業準備金などの初期費用を支払わなければなりません。また加盟するフランチャイズによっては、人材採用費用や物件取得のためにかかった費用なども用意する必要があります。

初期費用だけで1000万円以上になることもあるので、何も考えずにフランチャイズに加盟するというのはやめましょう。事前に物件に関する相談ができるフランチャイズか、集客力があるブランドか、初期費用に見合うメリットがあるかなどチェックしてからフランチャイズに加盟することをおすすめします。

ロイヤリティが発生する場合も

ロイヤリティとは、フランチャイズの本部会社に対して毎月支払わなければならない手数料のようなものです。毎月必ず発生する手数料となってしまうので、フランチャイズに加盟する前に必ずどのぐらいなのか確認しておきましょう。

フランチャイズによっては、毎月のロイヤリティが発生しないというところもあるようです。ただしそういったフランチャイズであったとしても、年間での手数料の支払いなど何らかの企業は発生するので注意してください。

自分勝手な経営はできない

フランチャイズに加盟した場合、自分勝手な経営はできません。多くのフランチャイズでは、本部が作成したマニュアルに沿って経営を行うように求められます。

フランチャイズにもよりますが、接客方法や提供するサービスだけではなく、店舗の内外装もすべて指示通り行うように求められるケースがほとんどです。

フランチャイズを利用することで、既存のブランドを利用して安定した経営を行うことはできますが、その一方で自分自身のオリジナリティは出せなくなってしまうため、こだわりがある方はフランチャイズではなく自分で起業するのも一つの手段です。

ネイルサロンのフランチャイズで失敗しやすい人の例

ネイルを見る女性

どうせネイルサロンのフランチャイズに加盟するのであれば、絶対に経営に失敗したくないですよね。

そこで以下では、ネイルサロンのフランチャイズで失敗しやすい人の例や特徴について解説していきます。自分が失敗しやすい人に当てはまるかどうか、しっかり見定めてみましょう。

フランチャイズに頼りすぎる

フランチャイズに頼りすぎてしまうというのも、フランチャイズを開業してから失敗してしまう人によくある特徴です。

確かにフランチャイズに加盟して経営を行えば、これまで成功を収めたマニュアルを使えたり、手が足りない時は本部から応援要員を派遣してもらったりなど、様々な開業に受けるサポートを受けることができます。

しかし、フランチャイズが抱えているのは1店舗だけではなく様々な店舗があるので、単純に努力することなくフランチャイズに加盟しているというだけで経営を続けていると、他のフランチャイズ店に顧客を取られてしまう可能性が高いです。

フランチャイズに頼りすぎるのではなく、自分で努力して店舗経営を軌道に乗せることができなければ失敗する可能性が高まるので注意しましょう。

ロイヤリティを頭に入れていない

先ほども少し解説したように、多くのフランチャイズでは毎月手数料のようなものとしてロイヤリティというものが発生します。ロイヤリティをいくら支払うかはネイルサロンによって異なりますが、売上の何%か、毎月一定の金額を売り上げに関わらず支払うというケースがほとんどです。

いずれの場合であったとしても、毎月一定の手数料が発生してしまうので、独立開業するよりも手元に残るお金が少なくなってしまいます。

また毎月の売上からは、店舗の維持費や、従業員に支払う給与、設備投資費なども捻出しなければなりません。そのためロイヤリティを頭に入れることなくフランチャイズに加盟して、思った以上にコストがかかってしまい失敗するというケースが多いです。

こういったことを防ぐためにも、事前にロイヤリティはいくらか頭にしっかりと入れておき、それを踏まえて利益を出せるか検討する必要があるでしょう。

人手不足で経営に専念できない

少子高齢化が加速度的に進んでいることもあり、日本ではネイルサロン業界だけではなくどの業界でも人手不足が深刻化しています。

ネイルサロンの場合、1人でも予約の受付から施術に至るまで全て自分で行うということも可能です。しかしかなりの負担がかかるので、場合によっては施術や経営に専念できなくなるというケースもあります。

特に経営になれないうちは失敗なども起こりやすいので、フランチャイズに加盟する際には、人手不足にならないように人材確保に関する手段もある程度考えておく必要があるでしょう。

ネイルサロンのフランチャイズを始める上で必要な準備

税金書類

ネイルサロンのフランチャイズを始める上で、やらなければならない準備は以下のとおりです。

  • 開業資金の準備
  • 資格などの取得
  • 開業届を出す
  • 各種保険に加入する

このうち資格などの取得に関しては、必須というわけではありません。もっともネイルに関連する資格を取得していれば、第三者からの信頼性も高まるので、フランチャイズ開業するに問わず時間と余裕があれば取得しておくと良いでしょう。

ネイルサロンのフランチャイズ開業の手順

パソコン

ネイルサロンのフランチャイズ開業を行う場合、実際に店舗を開業するまでの流れは以下の通りです。

【ネイルサロンのフランチャイズ開業の手順】

  1. フランチャイズ本部の担当者と面接
  2. 審査
  3. 店舗物件の交渉・契約
  4. フランチャイズ加盟契約
  5. 開業計画の策定
  6. 店舗設計・施工
  7. 人材採用・研修
  8. 開業

ネイルサロンのフランチャイズ開業をする場合、開業する前に店舗責任者を含めたスタッフの研修が行われるケースが多いです。研修期間は約1ヶ月程度であり、これを含めると面接から開業までかかる時間は加盟するフランチャイズによって異なります。

もちろんフランチャイズ本部のサポートを受けることはできますが、様々なことが起きることを予測して、ある程度早い段階からフランチャイズ開業に向けて動くのがおすすめです。

ネイルサロンのフランチャイズで失敗しないための方法

書類 パソコン

ここまで、ネイルサロンのフランチャイズに関連する様々な事柄について解説してきました。もっともフランチャイズに加盟してネイルサロンを開く上では、事前に絶対にしておかなければならないポイントがいくつか存在します。

これを知らないで始めてしまうと失敗してしまう可能性が高くなるので、フランチャイズに加盟することを考えている人はしっかりと押さえておきましょう。

加盟するフランチャイズを吟味する

ネイルサロンのフランチャイズ開業において、失敗しないために最も重要なのが加盟するフランチャイズを吟味するということです。

フランチャイズによってはただ名前を貸すだけで、開業におけるサポートを全く行わないというところも多いです。

経営に関するノウハウを全く知らない人がこういったフランチャイズに加盟してしまうと、店舗経営がうまくいかなくなり失敗してしまう可能性が高まります。

そのため経営に関するノウハウがほとんどないという人は、まずサポートが充実しているフランチャイズに加盟すると良いでしょう。

一方ですでに経営に関する知識があり、技術もしっかりしているというネイリストの人であれば、ある程度柔軟に加盟するフランチャイズを選んでも大丈夫です。

マーケティングに関して学んでおく

ほとんどのフランチャイズでは、マーケティングについて各店舗で行うように求められることが多いです。

そのため自分自身でも、どのようなマーケティングを行っていけばいいのか、店舗を開く前にある程度調べておきましょう。店舗を開いてからマーケティングに手をつけてしまうと、時間がなくて進まないという事態に陥る可能性が高いです。

集客方法を準備しておく

フランチャイズに加盟すればある程度既存の集客方法を利用できるのですが、自分自身でも集客方法を準備しておくというのも重要です。

フランチャイズの集客方法に依存してしまうと、それが使えなくなった時に集客でかなり頭を悩ませることになります。そういったことを防ぐためにも、集客方法を準備して様々な手段を自分で試すことが重要です。

スタッフがいない場合でも運営できるように準備しておく

フランチャイズによっては、開業してからしばらくは本部の人員がサポートに来てくれる場合があります。しかし一定期間が経過すると、サポート人員も来なくなってしまうので、自店舗でスタッフを用意できるようにならなければなりません。

もっともいきなり信頼できるスタッフを雇うというのは難しいと思うので、スタッフがいない場合でも一人で運営できるように準備しておくことも重要です。

まとめ

美容 女性

今回は、ネイルサロンのフランチャイズに関して加盟するメリット・デメリット、失敗しがちな人の特徴や例について解説してきました。

ネイルサロンのフランチャイズに加盟すれば、これまで経営をしたことがないという人であったとしても、ある程度安定した環境で店舗を持つことができます。

しかしフランチャイズのサポートや組織に依存しすぎてしまうと、いざサポートが受けられなくなったりした時に、経営が立ち行かなくなってしまう可能性もあるので注意してください。

フランチャイズに加盟する際には、しっかりとサポートが充実しているかなどを事前に調査して、自分に適したところを選びましょう!

BARONでは、新規フランチャイズ加盟を受け付けています。

利益率がかなり高く客単価も他のネイルサロンと比べると高いので、これまでフランチャイズに加盟したことがないという人でも高利益を出しながら安定した経営が可能です!

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