指先でおしゃれを楽しむことのできるネイルアートが一般の人々に定着するとともに、最近ではネイリストいう職業を目指す人も増えてきました。

ネイリストを目指している人の中には「ネイルをするのが好きだから」「おしゃれを楽しめる仕事に就きたい」という人も多いです。しかし好きなことを仕事にするとしても、ネイリストがどれくらいお給料をもらえるか気になりますよね。

そこで今回の記事では、ネイリストの給料相場や給与システム、給料を上げるためのポイントについて解説していきます。また記事の最後では、実際にネイリストが給料に関するよくある質問や疑問について答えているので、気になる方は最後までチェックして下さいね!

ネイリストの給料相場はどれくらい?

ネイルをしている様子

ネイリストの給料相場は、働き方やポジションによってかなり異なります。

そこでアルバイトやパートスタッフから、独立開業した場合までの給料相場についてまとめたので、それぞれの働き方やポジションごとの給料相場について以下で詳しく見ていきましょう。

アルバイト・パートスタッフ

アルバイトやパートスタッフとして働く場合、ネイリストであったとしても他の職業と異なるところはなく基本的に給料は時給制となります。 ある求人サイトが行った調査によると、2023年のネイリストの平均時給は「約1,005円」です。

エリアごとの平均時給について、時給が高い順にまとめたので参考にしてください。

【全国のネイリストアルバイト・パートスタッフの平均時給】

  • 首都圏エリア:約989円
  • 関西エリア:約980円
  • 東海エリア:約948円
  • 九州・沖縄エリア:約902円
  • 甲信越・北陸エリア:約900円
  • 北海道・東北エリア:約901円
  • 中国エリア:約898円

正社員

引用:ネイリストの仕事の年収・時給・給料|求人ボックス

求人ボックスというサイトが行った調査によると、正社員として働いているネイリストの平均年収は「約338万円」であることが判明しました。

これを月収にすると「毎月約28〜30万円前後」という金額になります。また平均月収は都会であればあるほど高い傾向にあり、首都圏や関西エリアなどは全国平均と比べると約10〜15万円ほど平均年収が高いという結果が出ていました。

店長

ネイルサロンの店長として働いている場合、平均年収は「約250〜480万円前後」となっています。

下は250万円、上は480万円前後とかなりバラつきがある原因としては、運営している店舗の業績や規模によって異なるためです。

また出来高制を採用している店舗もあり、平均年収よりも大幅に上回っている金額を稼いでいるというネイリストも存在しています。 正社員や店長として働きながら技術を学び、ある程度固定客をつけることに成功したら、独立開業するというパターンも多いようです。

独立開業した場合

ネイルサロンを独立開業した場合における給料相場は、残念ながら正確な数字は判明していません

そもそもアルバイトやパートスタッフ、正社員と違って、独立開業すると自分の運営している店舗がどれくらい収益を上げているかによってお給料も変わってくるためです。

仮に独立開業したとしても、うまくお客様を集めることができなかったり、店舗の運営がうまくいかなかったりなどで失敗してしまうと、負債を抱えてしまう可能性もあります。 逆に店舗の運営に上手くいき人気店となれば、年収は天井知らずです!

フリーランス・業務委託の場合

フリーランスもしくは業務委託で働く場合、契約するネイルサロンに寄って報酬が変わります

一般的なネイルサロンでは、売上金額に対して〜%を報酬とするという契約を、フリーランスもしくは業務委託のネイリストと結ぶ場合が多いようです。 正社員やアルバイトなどとは異なり不安定な立場にはなりますが、うまく固定客をつけることに成功すれば、店長などよりも稼ぐことは十分可能と言えるでしょう。

給料相場まとめ

ここまで解説してきたネイリストの給料相場について、それぞれを表にまとめました。これからネイリストになろうと考えている場合、どういう働き方をするとどれくらいお給料をもらえるのか、具体的なキャリアのイメージを考える際に参考にしてください。

【ネイリストの給料相場まとめ】

アルバイト・パートスタッフ 正社員 ネイルサロンの店長 独立開業 フリーランス・業務委託
年収 約168万円 (1日7時間・週5勤務の場合) 約338万円 約250〜480万円前後 店舗の売上による 契約形態による
月収 約14万円 (1日7時間・週5勤務の場合) 約28〜30万円前後 約21〜40万円前後 店舗の売上による 契約形態による

ネイリストの給料に関する特徴

ネイルをしている様子

ここではネイルサロンにおける給料システムや、年齢が給料に関係あるのかなど、ネイリストの給料に関する特徴について解説していきます。

ネイルサロンにおける給料システム

ネイルサロンにおける給料システムは、主に以下の3通りです。

  • 固定給
  • 完全歩合制
  • 一部歩合制

一般的なネイルサロンでは、多くの企業と同じように固定給を採用しています。 もっとも一部のネイルサロンでは、売上に応じて給料が変わる完全歩合制や一部歩合制を採用しているところも。

歩合制を採用しているネイルサロンでは、売上を上げれば上げるほど給料も増えます。ただし完全歩合制の場合、担当するお客さんがほとんどいないという状況に陥ってしまうと、ほとんど給料を得られないので注意が必要です。

稼ぎたいから完全歩合制のところに就職しようと単純に考えるのではなく、働き方や家庭環境、年齢などに応じて、自分にぴったりの給料システムを採用しているネイルサロンで働きましょう。

店舗によっては新人は給料低めも

一部の店舗によっては、ネイリストとして働き始めたばかりの新人の給料を低く設定している場合もあります。

これは新人の場合、リピーターが付いておらずほとんど稼働していないというケースが多いためです。 そのためネイルサロンに就職する際には、あらかじめ新人の際にはどれくらいの給料をもらえるのか確認して、給料が低い場合は将来的に上がる可能性はあるのか、どれくらい稼働すれば中堅やベテランの人たちと同じくらいもらえるようになるのか確認しておきましょう。

年齢ごとに給料が大きく異なる

ネイリストは他の職業と比較しても、年齢ごとに給料が大きく異なるという特徴があります。

これは他の職業と比べて女性の比率が高く、年齢を重ねるにつれて家庭環境などに変化があり働き方などが年齢によって大きく異なるためです。 例えばネイリストとして働き始めたばかりの20代の場合、平均年収は約200万円から250万円が相場だと言われています。

一方でネイリストとの技術が身につき独立・開業する人も多くなる30代の場合、平均年収は約300万円から360万円前後が相場です。これは独立や開業する人が多くなるだけではなく、技術が身につきリピーターなども多くなりお給料が上がる人が多くなるためです。 そして40代になると、平均年収は約220万円から260万円と30代と比べると若干下がります。

これは子供などが生まれ家庭環境に変化があり、正社員や契約社員ではなくアルバイトやパートスタッフで、空き時間に働く人が多くなることが原因です。 もっともこれはあくまでも一例であり、技術の高い人や、独立開業して店舗運営がうまくいっている人などは、平均年収の相場よりも稼いでいるという人も数多く存在しています。

ネイリストの勤務先で給料は異なる?

ネイル ネイリストの勤務先によって給料は異なるのでしょうか?大手と中小や個人の違いを見ていきましょう。

大手と中小・個人の違い

一般的に中小や個人のネイルサロンよりも、大手のネイルサロンの方が給料が高い傾向にあります。

ただしこれはあくまでも目安であり、中小や個人のネイルサロンであったとしても、歩合制でバリバリ稼いでる人だったり、店舗運営がうまくいって売上が順調だったりなど、大手のネイルサロンで正社員として働いている人よりも稼いでいるという人も多いです。

大都市と地方都市の違い

ネイリストの給料相場のところでも少し触れたように、大都市と地方都市では、大都市の方が平均給料が高い傾向にあります。

特に人口が多い首都圏や関西エリアの平均給料が高い傾向にあるため、より稼ぎたいという人は働く場所もよく検討する必要があるでしょう。

ネイリストで給料を上げるためには?

ネイルサロンの店長 ここではネイリストとして給料を上げるための方法を4つ紹介していきます。

資格を取得する

ネイリストとして給料を上げる一番の近道は「ネイル検定」といった資格を取得することです。

一般的なネイルサロンでは、特定の資格を所有していると「資格手当」を払っているところも多いので、資格を取得するだけで簡単に収入アップが狙えます。 ネイルに関する資格は独学でも取得できますが、ネイルスクールなどに通うことで、他のネイリストと繋がりができたり、深い知識を学べたりするのでおすすめです。

ネイリストの人が取得する一般的な資格をまとめたので、資格取得を検討している人は参考にしてくださいね。

【ネイルサロンで資格手当の対象となっていることが多い資格】

  • ネイル検定
  • ジェル検定
  • JIA認定講師

独立開業する

ネイリストとしてより稼ぎたいと考えている人は、独立開業するというのもおすすめです。ただし独立開業する場合、単純にネイリストとしての技術ではなく、ネイルサロンの経営者従業員のマネジメント、集客のためのマーケティングなど様々なことを学ぶ必要があります。

そのためネイリストとしていきなり独立開業するのではなく、まずはどこかのネイルサロンで働きながら技術を磨き、稼ぎながら経営に必要なことを学ぶというのが良いでしょう。

給料の高いネイルサロンに転職する

今の職場のお給料に満足していないという場合、給料の高いネイルサロンに転職するのがおすすめです。

そもそもどれだけ自分の技術が高かったとしても、働いているネイルサロンの売上が良くなかったり、給料相場が低く設定されていたりする場合、頑張ったとしても給料が上がる見込みはありません。

また成果報酬やインセンティブ制度を採用しているネイルサロンに転職すれば、自分の技術や抱えているリピーターの数によってはかなり稼ぐこともできます。そのため働いているネイルサロンで何年も給料が上がっていないのであれば、給料の高いネイルサロンへ転職を考えてみましょう。

フランチャイズに加盟する

「なかなか稼げないから正社員ではなく独立開業してみたい、でも経営に関するノウハウがないから不安」というお悩みをお抱えの方は、ネイルサロンのフランチャイズに加盟するのがおすすめです。

フランチャイズに加盟すれば、1から経営に関するノウハウを学びながら、より稼げる可能性があります。 将来的にネイルサロンを開業したいと考えている場合は、まずはフランチャイズに加盟して、ネイルサロンに関する経営の基礎を学ぶとよいでしょう。

BARONでは、新規フランチャイズ加盟を受け付けています。 利益率がかなり高く客単価も他のネイルサロンと比べると高いので、これまでフランチャイズに加盟したことがないという人でも高利益を出しながら安定した経営が可能です!

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ネイリストの給料に関するよくある質問

ネイル女性

最後にネイリストの給料に関して、現役ネイリストがよく寄せられる質問や疑問について答えていきたいと思います。 

残業や休日手当はある?

一般的な企業と同様に、ネイルサロンでも残業手当や休日手当は支払われています。

ただしシフト制などを採用しているネイルサロンも多く、土日が出勤日になっている場合は休日手当は支払われないという場合が多いです。

これはネイルサロンによって制度が異なるので、働く前に必ず質問しておくと良いでしょう。 

福利厚生はある?

一般的なネイルサロンであれば、店舗によって内容は様々ですが福利厚生はあります。

ネイルサロン独特の制度として、リピーターや固定客の数が増えれば増えるほど、福利厚生が手厚くなるという場合もあります。

またネイルの技術を磨くための講習会やセミナーなどに関して、参加費を出してくれるネイルサロンも多いようです。

キャリアアップはできる?

ネイリストがキャリアアップする場合、 独立開業かネイルスクールの講師や指導者という道が考えられます。

独立開業

一般的なネイリストの人がまず頭に浮かべるのが、おそらく独立開業なのではないでしょうか?ネイリストとして独立開業するためには、個人としての技術はもちろんのことですが、接客サービスやマネジメント、経営やマーケティング関連のスキルを身につける必要があります。

そのためネイリストとして独立開業して働いている人の多くは、どこかのネイルサロンで正社員もしくはアルバイトとして働きながら、こういった技術を身につけるというケースが多いです。

仮にネイリストとして独立開業を考えている場合、まずは実際にネイリストとして働きながら、特定のサロンではなく自分自身のリピーターを増やすのが良いでしょう。

さらにSNSなども活用して、ネイルに興味のある一般層にも一定の知名度を持つようになると、独立開業してから効率的に集客ができます。

また最近では、自分自身で店舗を借りるのではなく、他の会社が運営しているネイルサロンの一角を借りて、サービス提供を行うという形で独立開業を始める人も多いです。

このように独立開業するためには様々な準備が必要なので、いきなりネイリストとして新規店舗を開くというのはあまりおすすめできません。

ネイリストはぶっちゃけ稼げる?

基本的に固定給のネイリストとして働く場合は、他の一般的な企業とほとんど変わりがありません。

しかしネイリストの良い点として、働きながら技術を学び、将来的に独立開業ができることが挙げられます。働いて稼ぎながら必要な技術や店舗経営に関することを学べるので、他の一般的なサラリーマンと比べても、稼げる道のりは多数あると言ってよいでしょう。

独立開業して複数店舗を運営するようになったり、有名なネイリストとして講習を行うようになったりなどすれば、年収1,000万円以上稼ぐことも夢ではありません。

まとめ ネイリストの給料は働き方次第で上がる!

ネイルサロンの店長

今回はネイリストの給料相場や給料システム、より稼ぐための方法について解説してきました。ネイリストとしてガンガン稼ぎたいと考えているのであれば、正社員として働きながら独立開業を目指すのがよいでしょう。

もっともいきなり独立開業して失敗する可能性はかなり高いので、まずはフランチャイズに加盟して経営ノウハウを学ぶというのがおすすめです。

フランチャイズ店のオーナーとして経営ノウハウを学べば、一般的なネイリストよりも稼げることはもちろんのこと、将来的に独立開業する知識を身につけることができるでしょう。